アダム・グラント著 GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代を読みました。
ギバー(与える人)・・・他者志向 自分の損得に関係なく人に与える人
テイカ―(受け取る人 or 奪う人)・・・自分志向 自分の利益優先で相手からもらうことを最優先する
マッチャ―(バランスを取る人)・・・与えられた分だけ返すバランスを取る人 ギブアンドテイクを重視
ビジネス書の著者の多くには「テイカ―」の人物が書いたものが多くあります。
会社には経営陣や上司を含めて、「テイカ―」の類の人物が多いです。
自分にとっての利益を優先し、他人を食い物にしてでも自分の報酬や評価を優先する人です。
評判が悪かろうが「結果を出したもん勝ち」な人です。
こういう人は一時的に成功はしますが、長い目では膨大な力が必要になり行き詰まる傾向があるというのが
本書には書かれてあります。
私も以前、テイカ―の集団が作った会社で働いたことがあります。
一時は株価がものすごく高くなりました。
しかし、テイカ―気質の集団の会社都合優先の質の悪いサービスと契約は取ったもん勝ちを推奨する営業が嘘八百のオーバートークを繰り返し、
今では株価は1万分の1にも満たない程度になりました。(万年赤字体質になり、もう潰れかかっています)
奪うと後からしっぺ返しがくるというのは本当です。
私は株価が絶頂のときに辞めたのですが、この会社のやり方は間違ってるし、いずれ没落するという直感は当たっていました。
テイカ―集団の会社はあまり長く続かないというのがこの本を読むとわかります。
無条件に与えるギバーは報われるには気をつけること
人に尽くしても見返りがない
いいように利用されてる気がする
仕事を押し付けられて自分だけ苦労してる感じがある
会社にはなくてはならない存在なのに、なぜか評価は上がらないし報われてる感じがしない人。
こういう人はギバーとして周りには信頼されても、テイカ―にいいように使われてるだけということがあります。
テイカ―は自分の評価や報酬が上がることばかりやりますが、
周りに貢献しようなどとは考えていません。
こういう人にはギバーとして無条件に何でも与えればいいということではないと警告しています。
ギバーはただのお人好しではなく、賢いギバーになるべきだというのが本書が勧めています。
『テイカ―(奪うやつ)は誰かを的確に見抜く』
これは仕事だけでなく、プライベートでも活かせます。
ギバーの人が成功し、テイカ―の人物にはSNSや言動には必ず共通点があるのでそこを知り、見抜いていく自衛する能力も必要です。
人間性の優れた人がテイカ―の書いた本を参考に悪い性質を身につける必要はないのです。
人間性がよく、頑張ってる人にはぜひ読んで欲しい本です。