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梅原大吾 1日ひとつだけ、強くなる レビュー

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私は幼稚園からファミコンでスパルタンXやマリオをやり込み、今でもゲーム大好き男です。

「大人になったら、ゲームやめなきゃ」と思っていた少年時代ですが、

やはり35歳を超えた今でもゲームをやります。

 

私の人生はゲームと関わりがなかった時代はありません。

ゲームと共に育ってきたと言ってもいいです。

 

私が中学生の頃、ウメハラ少年というスト2の天才がいました。

私より1つ年下ですが、大人の強い人とやっても勝てるすごい少年でした。

 

あれから20年ほど過ぎて、今はプロゲーマーとしてスト4であちこちの大会で優勝実績を持つ人物です。

 

たまたま本屋で見かけた時、「あれ?そういえば、昔ウメハラ少年という天才ゲーマーがいたなあ」とふと思い出しました。

 

本を読んでみると、やはりあのウメハラ少年でした。

 

ウメハラ少年が大人になってどんなことを考えてるのか興味があって、買って読んでみることにしました。

 

 

私がこの本で刺さった点

 

・勝ちさえすればいいという取り組みは苦しいばかりで得がない

・勝つだけではズルい自分、情けない自分を超えられない

・負けることより、何も発見できないことの方がダメ

・義務感でイヤイヤになりながら、モチベーションを保つ苦しさがなくなる方法

 

私はこの4点が刺さりました。

 

梅原大吾という人物の存在を20年ほど知ってますが、トップゲーマーと言われた人物がこの間に現れては消えていきました。

 

確かに上手い人はいました。

でも、彼ほどずっと見ていたいと思える人はあまりいませんでした。

 

私は彼の負けから学ぶ姿勢、そしてただ勝つのではなく、自分という人間を磨き、技を磨いて成長していこうとする姿勢が彼の強さと人気の秘密だと思います。

 

現在の彼は試行錯誤して、「こうやったらもっといいプレイができますよ」「相性の悪い相手でもこんなやり方で勝つ可能性が出てきますよ」というのを見てくれる人に提案しながら、プレイしてるように思えます。

 

見ている人の思考の限界を超えるものをプレイで見せてくれます。

だからこそ、プロゲーマーとしての存在価値があります。

 

最近はスマホゲームやブラウザゲームで課金すれば、強くなれるものが多くあります。

親のクレジットカードを無断で使い課金したり、給料の大半を課金してプレイする人もいます。

 

 

勝つために一時の強さをお金を出すだけで手に入れられるゲームが多いです。

 

私の知人で親のクレジットカードを使って課金しまくって、一時の賞賛のためのつまらない自己顕示欲のためだけに人としてのルールを無視し、手段を選ばない人間が増えた気がします。

私はそういうことを可能にしてしまう課金ゲームが大嫌いです。

 

お金を湯水の如くつかって、ゲームで強くなっても人間そのものは何の成長もないからです。

たとえ、ゲームで勝ちまくってもその人間には何にもないからです。

 

私は本当のゲームはプレイすることを通じて自分の限界にチャレンジし、自分の成長ができるものだと思っています。

 

たかがゲームとか言ってバカにする大人も多いですが、課金ゲームじゃないちゃんとしたゲームは

人間を成長させてくれます。

 

私もゲーマーだったおかげで、ゲームで成長するように受験勉強も乗り越えられました。

ゲーマーとして身につけた思考のおかげで英語も身につけられました。

 

先日ゲームショウに足を運んだときにも、ゲームの存在に感謝してもしきれないという思いが湧いてきました。

 

ゲームを通して豊かな時間を過ごせたことを再認識できた1冊でした。

 

ウメハラ少年を知っていたスト4大好きな友人にも勧めました。

プロゲーマー梅原大吾という人物がゲームを通じて人間として豊かになれる考え方や目線が学べます。

 

ゲームを奥深く追求し、人生の糧にするほどに昇華した話は面白いです。

 

 

 

1日ひとつだけ、強くなる。 世界一プロ・ゲーマーの勝ち続ける64の流儀

梅原 大吾 KADOKAWA/中経出版 2015-07-10
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